ブログをご覧いただきありがとうございます!!
ついにマイクロソフト本社のニュースリリースで、HoloLens 2 の出荷開始がアナウンスされました。
The making of the HoloLens 2: How advanced AI built Microsoft’s vision for ubiquitous computing
これから様々なイベントでも HoloLens 2 を紹介していきますのでお楽しみに!!
目次
今回は HoloLens 2 の話ではなく、11/1 に東京ミッドタウン日比谷で開催された『CINEMA Q Episode0 映画制作の視点と体験の拡張』のトークセッションにパネラーとして参加してきましたので、その内容をレポートしたいと思います。
(写真は一部を除き CINEMA Q イベント事務局にご提供いただきました)
会場は東京ミッドタウン日比谷の多目的スペース BASE Q の Q KITCHEN で行いました。
オープンな空間でお客様との距離も近いので、一体感があっていい会場でした。こういうインタラクティブなイベントは良いですね。
トークセッションには、東宝のゴジラルーム ルームリーダーの吉川さん、ソニーPCL デジタルソリューション課 課長の伊藤さん、そして 僕が登壇しました。
ゴジラナイト 2019
今回のイベントはゴジラナイト 2019 とも連動していました。
ゴジラナイトは昨年日比谷、今年4月には名古屋、そしてまた日比谷に戻ってきて再び開催されたイベントです。
シン・ゴジラの世界観を HoloLens を使用した Mixed Reality で体験することができます。
完全予約制でしたが 11/2,3 の二日間開催していたので、ご覧になった方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
トークセッションではまず吉川さんからゴジラナイトの企画について紹介がありました。
シン・ゴジラのゴジラって体長どれくらいかご存知ですか? 118.5 メートルあるそうです。
かなりデカいので、HoloLens を使用してゴジラを表示するのにどこから登場させてどう歩かせるのかを緻密に計算されているそうです。
こんな巨大なものが突然現れたら違和感がありますし、映画の世界観も壊してしまいますからね。
ゴジラナイトのシーンではビルの合間から煙が立ち込めて、大きな破壊音とともに背後ではゴジラのテーマソング、緊張が高まったところで雄叫びとともに登場!
こんな演出はまさに映画さながらです。実際に体験してみると、HoloLens をかけなれている僕でさえ日頃見慣れた日比谷の景色が一変して映画の登場人物になった気分で、ここで一気に緊張感が高まりました。
HoloLens での立体音響
映画の世界に引き込むためには、音も非常に重要な要素です。
HoloLens では Spatial Sound を使用してリアルな立体音響を再現することができます。
HoloLens のスピーカーは本体両側の耳元についていて、映画館の音響やホームシアターと違ってスピーカー位置が固定されません。
かけている方の動きに合わせて移動しますし角度も変わるので、それを意識した音の設計が必要になります。
HoloLens での音の扱いは、こちらのページのビデオがわかりやすいので参考にしてみてください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-reality/spatial-sound-design
3D データの活用
日比谷の街の中にゴジラが登場して攻撃しながら歩くために、事前に 3D スキャンしたビル群のデータを HoloLens 内でビルと重ね合わせて、その中をゴジラが移動するように作られているそうです。
HoloLens のセンサーではビル全体の形状をスキャンすることはできませんが、3D データを組み合わせることで建物への回り込みを処理するというのは、今回のようなエンターテインメント以外のアプリでも活用できる手法ですね。
体験の共有
複数の方が同時に体験できるのもHoloLensを使用したこのイベントの特徴です。
司令官と隊員とのブリーフィングで作戦を確認した後は、参加者同士も会話をしながらゴジラ討伐に向かいます。
単に映像を見ているだけではなく、体験の共有が可能になるわけです。
これからエンターテインメント領域での HoloLens の活用にますます期待が高まります。
ルパン三世AR
ソニーPCLの伊藤さんからは、日比谷シネマフェスで実施された「ルパン三世AR」の紹介がありました。
CINEMA Q の会場内でも特設のシアターで体験することができました。
スマホを使ったARではマーカーを使うことが多かったと思います。
「ルパン三世AR」では映画フィルムのようなスクリーンの模様がマーカーになっていて、スクリーンの枠の歪みから立っている位置を計算してキャラクターを表示しているそうです。
スクリーンで流れる映画とスマホの映像が連動しているので、マーカーの読み取りで中断してしまうと体験の雰囲気が損なわれてしまうので、スクリーンそのものがマーカーになっているのはとても合理的ですね。
マーカーの読み取りと3Dキャラクターの表示には PTC さんの Vuforia を使用しているそうです。
これをHoloLensで見てみたいですねー!
Inter BEE 2019
11/13~15 に幕張メッセで開催される 音と映像と通信の展示会 Inter BEE 2019 のマイクロソフトブースで、HoloLens 2 のプレゼンテーションを実施することが決まりました!!
http://www.inter-bee.com/ja/
毎日 12:30~12:45 の 1 回のみのステージなので、会場にお越しの皆さん是非お立ち寄りください。
『HoloLens 2 と Azure で実現する映像体験の未来』と題して、HoloLens 2 の新機能の解説をはじめ、ゴジラナイトで活用された様々な技術、さらに Azure Spatial Anchors の活用例を解説します!
ブースでお待ちしています。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。